Spotify Engineering Cultureの整理 ver.3 -Alignment and Autonomy-

youhei19880130
Feb 14, 2021

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アジャイルコーチであるHenrik Knibergさんの解説をyoutubeにしたSpotify Engineering Culture (by Henrik Kniberg)に感銘を受けて、自分の中での整理も込めて、トピック毎にまとめてみようと思います。

第3弾の今回は、SpotifyのSquads体制の中での大事なキーワードAlignment とAutonomyの関係性の解釈についてです。

一言で言ってしまうと、「Alignment」は“整列していること”、「Autonomy」は“自律的に動くこと”になるかと思います。多くの場合、このAlignmentとAutonomyはトレードオフの関係にあり、両端に位置するような概念として捉えられます。

AlignmentとAutonomyは直線に表すとその両端に位置するように思える

しかし、SpotifyではAlignmentとAutonomyをそれぞれの軸として捉えている。

(左下の)Low Alignment/Low Autonomyの状態は、マイクロマネジメント文化で、リーダーの命令にSquadsは黙って従っている状態になる。(…図のSquadsの顔色も表情も暗いw)

(左上の)High Alignment/Low Autonomyの状態は、リーダーは何をすべきかをきちんと整理しているが、同時にそのやり方も指定している状態になる。

(右下の)Low Alignment/High Autonomyの状態は、Squadsはそれぞれがやりたいように動いているが、目的が曖昧な状態になっている。この場合、開発しているプロダクトは“フランケンシュタイン”のようになってしまう。

(右上の)High Alignment/High Autonomyの状態は、リーダーは解決すべき問題が何かを明確になっており、Squadsもその解決手段がわかっている状態になる。

目指すは(右上の)High Alignment/High Autonomyの状態

さて、この時に、Alignment とAutonomyのどちらが先行すべきかと言うと、それはAlignmentです。強いAlignmentがあればあるほど、Autonomyが進みやすくなる。その時のリーダーとSquadsの役割は以下です。
リーダー:何をすべきか、その理由を伝えること。
Squads:最善の解決策を見つけるために他のSquadsと協働すること。

次回は、Squadsの考えるAlignmentとAutonomyの中でのSquads間のコミュニケーションについて理解を深めていきます。

Spotify Engineering Cultureについての目次になります。目次を参考に必要なところを探すのに役立てればと思います。

ver.1 「Agile > Scrum」
ver.2 「Autonomous Squads」
ver.3 「Alignment and Autonomy」
ver.4 「Communication between squads」
ver.5「Motivate employees

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youhei19880130
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Written by youhei19880130

CyberAgentに新卒で入社後、アドテク事業で事業開発からアドサーバーの実装を行い、インバウンド事業で起業後、ANAとの協業会社のCEOを務めてました。今はメインとしてグロービスでPMをしながら、静岡の商店街の活性化しております。

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